思いついた言葉を綴って…。
仲良くさせていただいているサイトさまの二周年記念に贈らせていただいたものです。
「名探偵コナン」平×和です。
関西弁の会話のみですが、初平和作品です。^^
大阪ラプソディー
「ほんならアンタはあれか?アタシがイケてへん言うんか!」
「そんな事言うてへんやろが、変に解釈しすぎなんや」
「いいや。そんなことあらへん。今そう思てた。」
「いや、せやからなぁ。」
こら何言うてもあかんわ。意地なってしもとる…。
「せやけど何もこんなとこ来んでも…。」
「…橋渡るまで何人に声かけられるかやで。ええな。」
「ええけど…。」
「ほな行くで。ちゃんと見ときゃ。」
「へいへい。」
たまたま一緒に見てたバラエティーでアイドルとお笑い芸人がナンパの人数を競うゲームをやっていた。
橋を渡る間にアイドルはすごい人数に声をかけられて女芸人はゼロだった。
『あんなんやらせやんなぁ。アイドルが声かけられんの当たり前やん。』
『アイドルやなかってもかわいい子やったら声かかるやろ』
『ほんならうちはあそこ通られへんなぁ…。』
『すーっと通れんちゃうか?』
『どーいう意味やそれ!』
『い、いや、なんも…。』
『平次!』
大阪ミナミの道頓堀にかかっている戎橋、通称「ひっかけ橋」はナンパのメッカと言われてはいるがこれがなかなかそう簡単に引っ掛けられない玄人向けの場所だったりする。
この橋を渡る間に何人から声がかかるか勝負だというが…何人だと勝ちなのか?
「基準はなんやねん…。」
(ふん。見ときや平次。行くで和葉。キョロキョロお上りさんみたいにしとったらあかん。せやけどちょっとスキも見せて…。)
「よっしゃ!」
♪赤い灯、青い灯、道頓堀のぉ~
♪あの人もこの人もそぞろ歩く宵の街~
『お姉ちゃんかわいいなぁお茶せぇへん?』
『なぁなぁ1人なん?』
『どこいくん?』
『彼女ぉ!ひましてへん?』
『待ち合わせやったら俺らと合コンしようや。』
(見てみぃ!半分程でこれや。楽勝やで!)
『彼ぁの女!無視しなやぁ…。』
『ナンパ目的ちゃうんかぁ?』
『姉ちゃん。こっちみいや。』
(…勢いでやってもぉたけど、あーぁなんかえぇ気せぇへんなぁ…。たまらんなぁ…。)
「はぁ…。あっこで終わりや…。」
橋の欄干が見えて気をぬいた時不意に肩に手がかかった。
「なぁなぁ、そこのかわいいネェちゃん。俺と茶ゃあせぇへんか?」
(ちっ!気ぃ抜いてしもた。)
「気安うさわんなや!誰にことわっ…っと平次!?」
「…物騒ぉやなぁ。」
「あんたかいな、どや?アタシの勇姿見とったか?」
「見とった見とった。えらいモテとったなぁ。」
「……まあな。」
「気い済んだらはよ帰ろか。遅なるで。」
「…そやなアタシがかわいいてわかったんやったらええわ。」
「わかったわかった。おまえが可愛いんはよーわかった。うんうん和葉が1番可愛いてわかったから…。」
(だいたいいつまでもこんなとこおって絡まれてもややこしいからなぁ)
「ほんとにわかったんか?あかんねやったらオーパかアメ村行くか?それか梅田のヘップか東通商店街…。」
「あほか!んなとこ行って車に拉致られたらどないすんねん!おまえはよけいなことせんでも俺がかわいい言うたらそれでええんや!わかったなぁ!」
「…うん。ヘヘヘ…うれしいわぁ。好きやで平次。」
「アホか。こんなとこで言うなや…。照れるがな。」
「ええやん。はよ帰ろ。なんやはよ二人になりたなったわ。なっ。」
「う‥おおっ。そやな。」
♪…七色のネオンさえ甘い夢を唄ってる。
宵闇の大阪は二人づれ恋の街
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